美しい言葉に触れてみる ロミオとジュリエット 2幕2場

(恋愛物の原点にして最高傑作)

シナリオを読んだことも触ったことも(笑)なく人生を終えていいのでしょうか?

かつて地球上にこのような美しい言葉を奏でる人が存在していた、事が驚愕です。

ロミオ 馬鹿にしやがる傷ついたことのないやつは、

 だが待て、何だあの窓から漏れてくる光は?

 あっちは東、とすればジュリエットは太陽か、

 昇れ美しい太陽よ妬み深い月を殺してしまえ、

 もう蒼ざめて嘆いているな、

 月に仕える乙女のほうがはるかに美しいから。

 月の女神に仕えるのは止めろ嫉妬深いから、

 女神の侍女の衣は蒼ざめた薄緑、

 道化しか着やしない、脱ぎ捨てるんだ。

 俺のマドンナ、ああ俺の恋人、ああ、分かってくれ、

 口を開いた、きこえない、何でもないかそんなことは?

 目がものを言っている、答えなきゃ。

 厚かましいか俺に話しかけているんじゃないから。

 空に輝く一番美しい二つの星が、

 何か用事ができて留守をあの人の瞳に頼んだんだ、

 代わりに自分たちの星座で光っていてねって。

 あの人の瞳はいま天にあり、2つの星があの人の顔、

 あの人の頬の輝きを見て星たちが色を失っているな。

 ランプが太陽に光を奪われるように、あの人の瞳が天にあり、

 まぶしい光を溢れさせれば

 小鳥たちも囀り始める、夜が明けたってね。

 小首をかしげて頬を片手に預けたぞ。

 あああの手を包む手袋になりたい、

 そうすればあの頬に触れることができる。

ジュリエット ああ、悲しい。

ロミオ 口をきいた、ああ、もう一度開いてくれ、

 輝く天使よ、僕の頭上にいる君は、この暗い夜にとって

 輝く存在だ、ちょうど翼を持った天の使いが、

 感嘆して上を仰いで白目がちになった人びとの目に

 輝いて見えるのと同じように、人びとは後づさりして見詰める。

 天使が、ゆっくりと盛り上がる雲にまたがり空気の塊に乗って

 空を走るのを。

ジュリエット ああロミオロミオ、どうしてあなたはロミオなの?

 お父さまをお父さまと思わずに名前を捨てて。

 それが無理なら、私の恋人だと誓って、

 そうすれば私はもうキャピュレットじゃない。

ロミオ もっときいていようか、それともここで何か言おうか?

ジュリエット 敵はあなたの名前だけ。

 あなたはあなたよ、モンタギューではなくて、

 モンタギューって何?手でもない足でもない、

 腕でもない、顔でもない、ああほかの名前に

 男の方の。

 名前って何?薔薇と呼ばれる花を、

 ほかの名前で呼んでも甘い香りに変わりはない、

 ロミオだって同じ、ロミオって呼ばれなくても、

 非の打ちどころのない姿に変わりはない、

 ロミオって名前がいけないの、名前を捨てて、

 あなたの体でないその名前の代わりに、

 私のすべてを受け取って。

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